この記事を書いた人 - 池田 康希(LaFree)
この記事を書いた人
池田 康希 / Koki Ikeda
国家資格キャリアコンサルタント/転職支援事業責任者
全国約 3万社 の中から
「信頼できるエージェント14社」へ選出
日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。
短期離職経験者の支援に特化したキャリアコーチングサービス『LaFree』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。
「信頼できるエージェント」に選出された経験をもとに、自己理解から長く働くことができる職場選びまで一貫して徹底サポートしている。
保有資格
- 国家資格キャリアコンサルタント
- メンタルヘルスマネジメントⅡ種
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この記事でわかること
- 「キャリアアップ」が転職理由として危険な理由
- 面接官が本当に知りたいことと評価ポイント
- 自分の言葉で語れる転職理由の作り方3ステップ
この記事が向いている人
- 転職理由を「キャリアアップ」にしようとしている人
- 面接で転職理由をうまく伝えられず悩んでいる人
- そもそも自分が何を目指しているのか整理できていない人
転職の面接で「転職理由は何ですか?」と聞かれたとき、「キャリアアップのためです」と答えようとしていませんか。前向きで聞こえの良い言葉ですが、実はこの一言だけでは面接官の評価につながりにくいのが現実です。この記事では、キャリアアップを転職理由にする際の落とし穴と、面接官に響く伝え方をプロの視点で解説します。
「キャリアアップ」を転職理由に選ぶ人は増えている
キャリアアップを理由に転職を考えること自体は、決しておかしなことではありません。労働政策研究・研修機構(JILPT)が2023年に実施した調査では、新卒で正社員として就職した男性が初職を辞めた理由の1位が「キャリアアップするため」(27.3%)でした(JILPT「第3回 若年者の能力開発と職場への定着に関する調査」)。2018年の前回調査では3位だったこの項目が1位に浮上しており、前向きな理由で転職する若手が増えていることがわかります。
つまり「キャリアアップしたい」という動機そのものは自然なものです。問題は、その言葉だけで面接を乗り切ろうとすることにあります。
「キャリアアップしたい」だけでは伝わらない理由
面接官は「具体性」を見ている
企業の採用担当者が転職理由を聞く目的は、大きく分けて2つです。1つは「同じ理由でまた辞めないか」という定着性の確認。もう1つは「入社後に活躍できそうか」というポテンシャルの見極めです。「キャリアアップのためです」という回答は前向きに聞こえますが、これだけでは「何を」「どのように」積み上げたいのかが見えません。多くの応募者が同じ言葉を使うため、具体性がなければ「深く考えていない人」という印象を与えてしまいます。
前職への不満と区別がつかない
キャリアアップという言葉の裏には、「今の会社では成長できない」という不満が隠れていることがあります。面接官もそれを理解しているため、「キャリアアップしたい」とだけ伝えると、「結局は不満で辞めたのでは」と解釈されるリスクがあります。現職で何を努力し、なぜそれでも転職が必要なのかをセットで伝えなければ、他責的な印象を拭えません。
応募先企業との接点が語れない
「キャリアアップしたい」は自分の希望を述べているだけで、応募先企業との接点が含まれていません。面接官が知りたいのは、「それをなぜうちの会社で実現したいのか」です。企業のビジョンや事業内容と自分の目標がどう結びつくかを説明できなければ、「どこの会社でもいいのでは」と思われてしまいます。
面接官に響く転職理由の作り方3ステップ
ステップ1:自分にとっての「キャリアアップ」を定義する
キャリアアップには、専門性を深める、マネジメントに挑戦する、業務領域を広げるなど、さまざまな方向性があります。まず自分がどの方向を目指しているのかを明確にしましょう。「キャリアアップしたい」ではなく「経理の専門性を高め、連結決算に携わりたい」のように具体的な言葉に変換できれば、それだけで説得力が大きく変わります。
ステップ2:現職では実現できなかった理由を事実で整理する
次に、なぜ今の環境ではその目標が叶わないのかを、感情ではなく事実で整理します。たとえば「年功序列の評価制度で、成果を出してもポジションが上がらない」「業務範囲が固定されており、新しい領域に挑戦する機会がない」のように、構造的な理由を伝えれば、不満ではなく状況の説明として受け取ってもらえます。このとき、現職で改善のために自分なりに行動したエピソードも添えると、主体性の高い人材という印象につながります。
ステップ3:応募先で実現できる根拠を結びつける
最後に、自分の目標と応募先企業を結びつけます。企業の事業内容や成長戦略を調べ、「御社が注力している○○の領域は、自分が目指すキャリアの方向性と合致している」と伝えられれば、志望動機と転職理由に一貫性が生まれます。この3ステップを通すことで、「キャリアアップしたい」という曖昧な言葉が、自分だけのオリジナルな転職理由に変わります。
体験談|コーチングで転職理由を言語化できたケース
Tさん(20代後半・男性)
前職はメーカーの営業職で3年ほど働いていました。仕事に不満はなかったのですが、「このままでいいのか」という漠然とした焦りがあり、転職を考え始めました。
ただ、面接で転職理由を聞かれるたびに「キャリアアップのためです」としか答えられず、深掘りされると言葉に詰まってしまう状態が続いていました。
LaFreeのキャリアコーチングを受けて気づいたのは、自分が何を目指しているのかを言葉にできていなかったことです。コーチとの対話を通じて、「提案営業の経験を活かして、企画やマーケティング領域に挑戦したい」という方向性が明確になりました。転職理由を自分の言葉で語れるようになってからは、面接の手応えが明らかに変わりました。
まとめ|転職理由に悩んだら「自分の言葉」にすることから始めよう
「キャリアアップしたい」という気持ちは、転職理由として決して間違いではありません。ただし、その言葉のままでは面接官には伝わりません。大切なのは、自分にとってのキャリアアップとは何かを具体的に定義し、現職で実現できない理由と応募先で実現できる根拠をセットで語ることです。
とはいえ、この言語化を一人で行うのは簡単ではありません。「自分が本当は何を求めているのかわからない」「考えれば考えるほどまとまらない」と感じるなら、キャリアのプロと一緒に整理するのもひとつの方法です。LaFreeでは、国家資格キャリアコンサルタントが60分の無料相談であなたのキャリアの方向性を一緒に考えます。転職理由の言語化に悩んでいる方は、気軽に相談してみてください。