この記事を書いた人 - 池田 康希(LaFree)
この記事を書いた人
池田 康希 / Koki Ikeda
国家資格キャリアコンサルタント/転職支援事業責任者
全国約 3万社 の中から
「信頼できるエージェント14社」へ選出
日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。
短期離職経験者の支援に特化したキャリアコーチングサービス『LaFree』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。
「信頼できるエージェント」に選出された経験をもとに、自己理解から長く働くことができる職場選びまで一貫して徹底サポートしている。
保有資格
- 国家資格キャリアコンサルタント
- メンタルヘルスマネジメントⅡ種
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この記事でわかること
- キャリアロードマップの意味とキャリアプランとの違い
- ノート1ページで始められる作り方4ステップ
- 作ったロードマップを「使えるもの」にするコツ
この記事が向いている人
- 将来のキャリアを考えたいが何から手をつけていいかわからない人
- キャリアプランを立てたことはあるが行動に落とせていない人
- 転職や異動を考えていて自分の方向性を整理したい人
「キャリアについて考えなきゃとは思うけど、何から始めればいいかわからない」——そんな20代・30代の方に試してほしいのが、キャリアロードマップです。キャリアプランのように壮大なものを描く必要はありません。ノート1ページに、自分の現在地とゴール、そしてその間のステップを書き出すだけで、漠然とした将来への不安は「次にやるべきこと」に変わります。この記事では、キャリアロードマップの意味から、すぐに取り組める作り方4ステップ、そして作ったあとに活用するコツまでをプロが解説します。
キャリアロードマップとは?キャリアプランとの違い
キャリアについて調べると、「キャリアプラン」「キャリアパス」「キャリアマップ」など似た言葉がたくさん出てきます。まずはキャリアロードマップの意味と、他の用語との違いを整理しておきましょう。
キャリアロードマップの定義
キャリアロードマップとは、自分のキャリアのゴールと現在地を設定し、その間を埋めるステップを時間軸に沿って並べたものです。いわば「目的地までのルートと所要時間が書かれた地図」です。ゴールだけでなく、「いつまでに」「何をするか」という行動レベルの計画まで含む点が特徴です。
キャリアプラン・キャリアパス・キャリアマップとの違い
キャリアプランは「将来こうなりたい」という目標と方向性を示すもので、時間軸や具体的な行動が伴わないこともあります。キャリアパスは企業が社員に対して示す昇進・異動の道筋のことで、主に会社主導で設計されます。キャリアマップは、厚生労働省が定める職業能力評価基準のレベル1〜4をもとに、業種ごとの能力開発の標準ルートを示したもので、企業の人材育成に活用されるツールです。
これらに対してキャリアロードマップは、「個人が」「自分のために」「時間軸と行動計画つきで」作るものです。会社の制度や業種に縛られず、自分のキャリアを自分でコントロールするためのツールと言えます。
キャリアロードマップを作るメリット
「わざわざ作らなくても、なんとなくやりたいことはある」と思う方もいるかもしれません。しかし、頭の中のイメージを言葉と時間軸に落とすことには、明確なメリットがあります。
漠然とした不安が「やるべきこと」に変わる
将来への不安の多くは、「何をすればいいかわからない」という状態から生まれます。ロードマップを作ると、ゴールまでの道のりが分解されるため、「今月はこれをやる」「半年後までにここまで到達する」という具体的な行動が見えてきます。不安がゼロにはならなくても、「次の一歩」が明確になるだけで気持ちは大きく変わります。
転職・異動・面談で自分の軸が伝えられる
転職の面接で「キャリアプランを教えてください」と聞かれたとき、ロードマップがあればゴールと道筋をセットで伝えることができます。社内の異動希望やキャリア面談でも同様です。「なぜその方向に進みたいのか」「そのために何をしてきたか」が時間軸で説明できると、説得力がまったく違います。
キャリアロードマップの作り方4ステップ
特別なツールは必要ありません。ノート1ページ、あるいはA4の紙1枚で十分です。以下の4ステップに沿って書き出してみてください。
ステップ1:現在地を棚卸しする
まずは「今の自分」を正確に把握します。現在の職種と業務内容、持っているスキルや資格、これまでの経験で得た強みを書き出してください。加えて、「やりがいを感じていること」と「ストレスを感じていること」も併記すると、自分が何を求めているのかが見えやすくなります。完璧に網羅する必要はなく、10分で思いつく範囲で構いません。
ステップ2:3年後のゴールを設定する
次に、3年後の自分がどうなっていたいかを書きます。10年後ではなく3年後にするのがポイントです。10年先は変数が多すぎて現実味がなくなりますが、3年後なら「なんとなく想像できるけど、今のままでは届かない」という適度な距離感があり、行動を促すゴールになります。職種、ポジション、年収、働き方、身につけたいスキルなど、できるだけ具体的に書いてみてください。
ステップ3:ゴールと現在地のギャップを分解する
ステップ1の現在地とステップ2のゴールを見比べて、足りないものをリストアップします。たとえば「マーケティング部門に異動したい」がゴールなら、足りないものは「マーケティングの基礎知識」「データ分析の経験」「社内のマーケ部門との接点」などになるかもしれません。ギャップを「スキル」「経験」「人脈・環境」の3カテゴリに分けると整理しやすくなります。
ステップ4:ギャップを埋める行動計画を時間軸に落とす
最後に、ステップ3で洗い出したギャップを「いつまでに」「何をして」埋めるかを時間軸に配置します。たとえば「半年以内にマーケティングの基礎を独学する」「1年以内に社内のマーケ関連プロジェクトに手を挙げる」「2年後までにデータ分析の実務経験を積む」といった形です。すべてを細かく決める必要はありませんが、最初の半年のアクションだけは具体的に設定しておくと、ロードマップが「絵に描いた餅」になりにくくなります。
作ったロードマップを"使えるもの"にするために
ロードマップは作って終わりではありません。むしろ、作ったあとの運用が価値を左右します。ここでは、せっかく作ったロードマップを形骸化させないためのコツを紹介します。
半年に1回は見直す
キャリアは計画通りに進むものではありません。異動、転職、ライフイベント、価値観の変化など、さまざまな要因でゴールもルートも変わります。だからこそ、半年に1回はロードマップを開いて、「ゴールは変わっていないか」「進捗はどうか」「行動計画を修正する必要はないか」を確認してください。見直すこと自体が、自分のキャリアに向き合う習慣になります。
一人で更新が止まったらプロの力を借りる
最初は順調に進んでいても、途中で「ゴールが本当にこれでいいのかわからなくなった」「ギャップの埋め方が見えなくなった」と手が止まることは珍しくありません。これはロードマップが悪いのではなく、自分一人の視点だけでは気づけない部分があるということです。こうしたタイミングでキャリアコーチングを活用すると、第三者の視点からゴールやステップを一緒に再設計できます。
体験談|「3年後が描けない」から動き出したYさんの話
Yさん(26歳・女性)は、IT企業のカスタマーサポート職として3年目を迎えたとき、「このまま同じ仕事を続けるのだろうか」と感じ始めました。転職も考えましたが、「何がしたいか」が明確でないまま動くのが怖かったそうです。
LaFreeのキャリアコーチングでは、まず現在地の棚卸しから始めました。業務を振り返る中で、Yさんは「顧客の問い合わせをデータとして整理し、改善提案を出す作業」に最もやりがいを感じていたことに気づきました。一方で、電話対応そのものには以前ほど意欲を感じなくなっていたことも言語化できました。
そこから「データを使って課題を解決する仕事」を3年後のゴールに設定し、足りないスキルとして「SQLの基礎」「BIツールの操作」「分析レポートの作成経験」を洗い出しました。最初の半年は独学でSQLを学び、1年以内に社内のデータ活用プロジェクトに手を挙げるという行動計画を立てています。Yさんは「3年後の姿が見えたことで、今日やることが決まった」と話してくれました。
まとめ ── キャリアロードマップは「完璧」でなくていい
キャリアロードマップは、未来を完璧に予測するためのものではありません。「今の自分」と「なりたい自分」を言葉にして、その間をつなぐステップを見える化するためのツールです。最初から正解を作ろうとする必要はなく、書いてから修正していくプロセスそのものが、キャリアを自分で選ぶ力につながります。
ノート1ページでいいので、まずは書き始めてみてください。そして、書いてみたけど方向性がしっくりこない、ギャップの埋め方が見えないと感じたときは、プロと一緒に整理するのも一つの手です。LaFreeでは60分の無料相談で、あなたのキャリアロードマップを一緒に描くお手伝いをしています。