この記事を書いた人 - 池田 康希(LaFree)
この記事を書いた人
池田 康希 / Koki Ikeda
国家資格キャリアコンサルタント/転職支援事業責任者
全国約 3万社 の中から
「信頼できるエージェント14社」へ選出
日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。
短期離職経験者の支援に特化したキャリアコーチングサービス『LaFree』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。
「信頼できるエージェント」に選出された経験をもとに、自己理解から長く働くことができる職場選びまで一貫して徹底サポートしている。
保有資格
- 国家資格キャリアコンサルタント
- メンタルヘルスマネジメントⅡ種
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この記事でわかること
- キャリアコンサルタントの役割と、相談できるテーマの具体例
- 転職エージェントとの違い
- 相談の流れと事前準備、自分に合った選び方
この記事が向いている人
- キャリアコンサルタントに相談してみたいが、何を話せばいいかわからない方
- 転職エージェントとどちらに相談すべきか迷っている方
- キャリアのモヤモヤを誰かに整理してほしいと感じている方
「キャリアコンサルタントに相談してみたい。」そう思いながらも、「何を話せばいいのかわからない」「まだ転職を決めたわけではないのに相談していいのか」と踏み出せずにいる方は少なくありません。実際、キャリアコンサルタントへの相談は転職を決めている人だけのものではなく、「モヤモヤしているけれど、自分でも何に悩んでいるか整理できていない」という段階から利用できるものです。この記事では、キャリアコンサルタントに相談できること、相談の流れ、そして自分に合った相手の選び方まで解説します。
キャリアコンサルタントとは何をしてくれる人なのか
名前は聞いたことがあっても、具体的にどんなサポートをしてくれるのかイメージしにくいという方は多いはずです。
キャリアコンサルタントは、働き方やキャリア全般について相談に乗る国家資格保有の専門家です。「国家資格キャリアコンサルタント」は厚生労働省が認定する名称独占資格で、資格を持っていない人がこの名称を名乗ることは法律で禁止されています。つまり、一定の知識と技能が担保されたプロフェッショナルです。
特徴的なのは、転職させることがゴールではないという点です。対話を通じて相談者自身の価値観や強みを整理し、今の会社に残る、異動する、スキルアップに集中する、転職するといったすべての選択肢をフラットに検討できるようサポートしてくれます。答えを教えてくれる人というよりも、自分で答えを出すための思考整理を手伝ってくれる存在と考えるとイメージしやすいでしょう。
キャリアコンサルタントに相談できること
転職の相談だけではありません。まだ答えが出ていないテーマや、漠然としたモヤモヤでも相談の対象になります。ここでは、実際によくある相談テーマを紹介します。
転職するかどうか迷っている
「今の仕事を辞めたいほどではないけれど、このまま続けていいのかわからない。」この状態は、キャリアコンサルタントへの相談で最も多いテーマの一つです。転職すべきかどうかの結論を急ぐのではなく、なぜモヤモヤしているのかを対話の中で分解していきます。結果として「今の会社で異動を目指す」「まずはスキルアップに集中する」という結論になることも珍しくありません。
自分の強みや向いている仕事がわからない
目の前の業務をこなすことに精一杯で、自分の強みを客観的に振り返る機会がなかった方は多くいます。自分にとっては当たり前にやっていることが、実は市場で高く評価されるスキルだったというケースは珍しくありません。キャリアコンサルタントとの対話を通じて、過去の経験を丁寧に振り返ることで、自分では気づけなかった強みや適性が見えてきます。
キャリアの方向性を整理したい
「専門性を深めるべきか、マネジメントに進むべきか」「今の業界にいるべきか、別の業界に挑戦すべきか」といった分岐点に立っている方も相談の対象です。選択肢が多いほど、何を基準に決めればいいかわからなくなります。キャリアコンサルタントは、価値観や優先順位を整理しながら、自分にとって納得感のある方向性を一緒に考えてくれます。
漠然とした将来への不安を言語化したい
「何に悩んでいるのか、自分でもうまく説明できない。」この状態でも相談は可能です。むしろ、言語化できていないからこそ、第三者との対話が効果を発揮します。頭の中だけで考えていると同じところをぐるぐるしがちですが、声に出して話すだけで「自分が本当に気にしていたのはこれだったのか」と整理されることがあります。
転職エージェントとの違い
どちらに相談すべきか迷う方は多いですが、目的とビジネスモデルの違いを知っておくと判断しやすくなります。
転職エージェントは、求職者を企業に紹介し、採用が決まると企業から紹介手数料を受け取るサービスです。そのため、求人紹介、書類添削、面接対策など転職活動の実務支援に強みがあります。すでに転職を決めていて、具体的な求人を探したい段階の方には非常に頼れる存在です。
一方、キャリアコンサルタントは転職を前提としていません。「そもそも転職すべきなのか」「今の会社に残る選択肢はないか」といった問いから一緒に考えてくれます。相談者自身が費用を負担するモデルが多いため、企業側の都合に左右されず中立的な立場でサポートできる点が大きな違いです。
端的に言えば、「転職すると決めている人」は転職エージェント、「まだ決めていない、まず整理したい人」はキャリアコンサルタントとの相性がよいと考えるとわかりやすいでしょう。
相談の流れ|当日までに何を準備すればいいか
「何を話せばいいかわからない」という不安が、相談をためらう最大の理由です。ここでは事前準備から相談後までの流れを具体的に示します。
事前準備|完璧に整理しなくていい
悩みが綺麗にまとまっている必要はありません。ただ、「最近仕事でモヤモヤしていること」「なぜ相談したいと思ったか」をメモ程度に書き出しておくと、当日の対話がスムーズになります。「このまま今の仕事を続けていいのか不安」「毎日なんとなく気持ちが乗らない」といった一行でも十分です。正しい答えを用意する場ではなく、自分の気持ちを少しでも言葉にしておくことが大切です。
相談当日|対話を通じて整理していく
一般的な初回相談は60分前後です。最初にキャリアコンサルタントから現状や悩みについていくつか質問されますので、そのまま思っていることを話してください。対話の中で「自分が本当に気にしていたのはこれだった」と気づくことがよくあります。アドバイスを一方的に受ける場ではなく、一緒に考えるプロセスだと捉えるとリラックスして臨めます。
相談後|すぐに答えを出す必要はない
1回の相談で方向性がクリアになることもあれば、数日かけて考えがまとまることもあります。大切なのは「何に悩んでいたかが言語化できた」「選択肢が整理された」という状態を持ち帰ることです。すぐに転職活動を始めなければいけないわけではありません。継続的に相談を重ねながら、自分のペースで判断していくことも一つの使い方です。
自分に合ったキャリアコンサルタントの選び方
キャリアコンサルタントにも得意分野や対応スタイルに違いがあります。相性が合わないまま続けても効果は薄いので、選ぶ段階でいくつかのポイントをチェックしておきましょう。
国家資格を保有しているか
まず確認すべきは、国家資格「キャリアコンサルタント」を保有しているかどうかです。前述のとおり、この資格は厚生労働省が認定する名称独占資格であり、法律による守秘義務が課されています。無資格の「自称キャリアアドバイザー」とは専門性と信頼性が異なります。サービスの公式サイトで資格保有者が対応しているかを必ず確認しましょう。
得意な年代・テーマが自分に合っているか
キャリアコンサルタントによって、若手のキャリア形成に強い人、管理職層の悩みに詳しい人、女性のライフイベントとキャリアの両立を専門にしている人など、バックグラウンドはさまざまです。自分の年代や悩みのテーマに近い実績を持つ人を選ぶと、より具体的で実践的なサポートが受けられます。プロフィールや実績紹介を事前にチェックしておくことをおすすめします。
無料相談で相性を確かめる
多くのサービスでは初回の無料相談を設けています。この場を使って「話しやすいか」「自分の悩みを受け止めてくれそうか」を確認しましょう。キャリアコンサルタントとの相性は、知識やスキルと同じくらい重要です。合わないと感じたら別の人を探すのも全く問題ありません。ネットの口コミだけで判断するよりも、実際に話してみて決めるほうが確実です。
まとめ
「相談したい」と思った時点で、キャリアを見直す準備はすでにできています。悩みが整理されていなくても、転職を決めていなくても問題ありません。キャリアコンサルタントは、対話を通じて頭の中のモヤモヤに輪郭をつけ、自分にとって納得できる選択肢を一緒に探してくれる存在です。まずは一度、気軽に話してみるところから始めてみてください。
よく「転職を決めてから来るべきですか?」と聞かれるんですが、むしろ決める前の段階で来てくださる方のほうが多いです。頭の中にあるモヤモヤを一緒に言葉にしていく作業なので、整理できていない状態がスタートラインとしてはちょうどいいんですよ。