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この記事を書いた人 - 池田 康希(LaFree)

この記事を書いた人

池田 康希 プロフィール写真
キャリアコンサルタント

池田 康希 / Koki Ikeda

国家資格キャリアコンサルタント/転職支援事業責任者

全国約 3万社 の中から 「信頼できるエージェント14社」へ選出

日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。
短期離職経験者の支援に特化したキャリアコーチングサービス『LaFree』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。
「信頼できるエージェント」に選出された経験をもとに、自己理解から長く働くことができる職場選びまで一貫して徹底サポートしている。

保有資格

  • 国家資格キャリアコンサルタント
  • メンタルヘルスマネジメントⅡ種
この人に相談する(無料)

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この記事でわかること
  • 女性のキャリアが不安になる本当の原因
  • 賃金格差・L字カーブなどデータで見る女性キャリアの現実
  • ライフイベント前にやっておきたい3つの準備
この記事が向いている人
  • 結婚や出産を意識し始めてキャリアの方向性に迷っている人
  • 「このまま働き続けていいのか」と漠然とした不安を感じている人
  • ライフイベントの予定はないが、将来を考えると不安になる人

「キャリアについて考えなきゃとは思うけど、結婚するかもわからないし、出産のタイミングもわからない。先が読めないから動けない」——20代後半から30代の女性にとって、この感覚はとても自然なものです。実際に、女性のキャリアには男性とは異なる構造的な課題が存在します。ただし、不安の正体を知り、今できることを整理すれば、将来の選択肢は確実に広がります。この記事では、公的データをもとに女性のキャリアの現実を整理し、ライフイベントの前に20代・30代がやっておきたい3つの準備を解説します。

女性のキャリアに不安を感じるのはなぜか?

「漠然とした不安」の正体は、多くの場合、具体的な数字で説明できます。ここではまず、女性のキャリアを取り巻く現実をデータで確認し、不安がどこから来ているのかを整理します。

データが示す「女性のキャリアの現実」

女性の就業率そのものは過去最高水準にあります。内閣府「令和7年版男女共同参画白書」によると、2024年の25〜44歳女性の就業率は81.9%に達し、かつて見られた「M字カーブ」はほぼ解消されつつあります。働く女性は確実に増えています。

しかし、その中身を見ると課題が浮かびます。同白書によれば、女性の正規雇用比率は25〜29歳の60.3%をピークに年齢とともに低下する「L字カーブ」を描いています。つまり、働き続けてはいるものの、30代以降に非正規に移行する女性が多いのが実態です。

賃金面でも格差は残っています。厚生労働省「2024年賃金構造基本統計調査」では、男性の賃金を100とした場合、女性は75.8でした。これは1976年以降で最も格差が小さい数値であり改善傾向にあるものの、OECD平均の88.7と比べると依然として差が大きい状況です。

不安の正体は「未来が決まっていないこと」にある

データが示す通り、女性のキャリアには構造的なハードルが存在します。しかし、20代・30代の不安の本質は「格差があること」そのものよりも、「将来が見通せないこと」にあるケースが多いのではないでしょうか。結婚するかどうか、出産はいつか、パートナーの転勤はあるか——こうした不確定要素が多いために、長期のキャリアプランを描きにくいのです。dodaの調査でも、27歳の金融事務の女性が「女性のキャリアプランって、結婚・出産でガラッと変わるのに考える意味があるのか」と語っており、この悩みは決して少数派ではありません。

ライフイベントを理由にキャリアを先送りするリスク

「今は考えても仕方ない」「結婚したら状況が変わるかもしれない」と思う気持ちはよくわかります。しかし、"決まってから考える"という姿勢には見落とされがちなリスクがあります。

「結婚するかもしれないから」で動けなくなるパターン

ライフイベントを前提にキャリアを保留すると、「転職は結婚後でいいか」「今の仕事を頑張っても産休で中断するし」と、すべての選択が後回しになります。しかし内閣府のデータが示す通り、正規雇用比率は30代に入ると下がり始めます。「あとで動こう」と思った時には、選べる選択肢が狭まっている可能性があるのです。

キャリアの選択肢は"準備した人"に広がる

一方で、ライフイベントの前に自分のキャリアの軸を持っている人は、状況が変わっても柔軟に対応できます。たとえば「マーケティングの専門性を活かして働きたい」という軸があれば、フルタイムでも時短でもリモートでも、その軸を基準に働き方を選ぶことができます。重要なのは、将来のすべてを予測することではなく、「どんな変化があっても判断の基準になる軸」を今のうちに持っておくことです。

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ライフイベント前にやっておきたい3つの準備

不安を減らすために必要なのは、未来を正確に予測することではありません。「何が起きても自分で選べる状態」をつくることです。以下の3つのステップで、キャリアの軸を整理していきましょう。

ステップ1:自分の「働く理由」を言語化する

最初にやるべきことは、自分がなぜ働くのかを言葉にすることです。「お金のため」「やりがいのため」「成長したいから」など、どれも正解です。大切なのは、自分にとっての優先順位を明確にすることです。「収入の安定が最優先」なのか「裁量のある仕事がしたい」のかによって、今後のキャリア選択はまったく変わります。紙に書き出すだけでも頭が整理されますが、一人で考えると堂々巡りになりやすいテーマでもあります。

ステップ2:ライフイベントを「前提条件」ではなく「変数」として扱う

結婚や出産を「いつか起きる確定事項」として捉えると、キャリアプランは立てられなくなります。代わりに、「起きた場合」と「起きなかった場合」の両方を想定し、どちらでも自分が納得できる選択は何かを考えてみてください。これは人生のすべてを計画するということではなく、「どちらに転んでも後悔しない判断基準を持つ」ということです。

ステップ3:キャリアの軸を「スキル × 価値観」で定める

最後に、自分の持っているスキルと、大切にしたい価値観を掛け合わせて「キャリアの軸」を言葉にしましょう。たとえば「数字の分析が得意(スキル)× チームで成果を出す働き方が好き(価値観)」であれば、事業企画や営業推進など、自分に合う方向性が見えてきます。スキルだけで考えると条件比較になり、価値観だけで考えると地に足がつかなくなります。両方を組み合わせることで、転職にも異動にも使える"ブレない軸"ができます。


体験談|「何がしたいかわからない」から抜け出したSさんの話

Sさん(28歳・女性)は、メーカーの営業事務として5年目を迎えたころ、漠然とした不安を感じていました。「今の仕事に大きな不満はないけど、このまま30代を迎えていいのかわからない。結婚の予定もないし、転職するにも何がやりたいかが見つからない」という状態でした。

LaFreeのキャリアコーチングでは、まずSさん自身の「働く理由」を掘り下げました。対話を通じて見えてきたのは、「人のサポートをすることにやりがいを感じる」「でも、もう少し自分で判断できる裁量がほしい」という2つの軸でした。

そこから「サポート力 × 裁量」を基準にキャリアの方向性を整理し、カスタマーサクセス職に興味を持つようになりました。ライフイベントが未定であることは変わりませんが、「自分が何を大事にして働きたいか」が言葉になったことで、「どんな変化があっても、この基準で選べばいい」と思えるようになったそうです。

まとめ ── 不安のままでいるより、まず自分のキャリアを言葉にしよう

女性のキャリアに不安を感じること自体は、データが裏付ける構造的な問題がある以上、ごく自然なことです。しかし、不安を理由にキャリアを先送りにすると、選択肢はじわじわと狭まっていきます。大切なのは、ライフイベントの有無にかかわらず「自分は何を大事にして働きたいか」を言葉にしておくことです。その軸さえあれば、状況が変わっても自分で選び直すことができます。

一人で考えて行き詰まったときは、プロと一緒に整理するのも一つの方法です。LaFreeでは60分の無料相談で、あなたのキャリアの軸を一緒に言葉にするお手伝いをしています。

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